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日本から一番近い石油王の国!オイルマネーで潤うブルネイの魅力

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石油王と言えば中東のアラブ人ですよね…。国から沢山の補助金が出て教育水準が高い、消費税がなく買い物天国、豪邸に住んで高級車を乗り回すなど、ともかく国民が潤っているイメージが強いのがそんな石油王が統治する国家ですが、実はお隣の東南アジアにも石油で国民が潤っている国があります。その名もブルネイ・ダルサラーム国。そんな石油王の国でプチセレブな気分を味わってみたかったので、ホーチミン(9/7-10)に引き続き、ブルネイ(9/11-13)に3日間滞在してみました(笑)

image38実は親日国家?ベトナムのホーチミンへ行った結果…!
気軽に低予算で旅行できる国無いかなぁなんて考えている方もけっこういるんじゃないでしょうか?実はとってぃもその一人です。(笑)そこで今月頭にまとまった時間がとれそうだったので、1週間の海外1人旅に行って参りました。今回行った国は前半(9/7-10)ホーチミン、後半(9/11-13)ブルネイです。ホーチミンは物価が...

ブルネイってそもそもどこ?

ブルネイは赤道直下のボルネオ島にあるシンガポール同様のミニ国家(三重県とほぼ同じ大きさ)で、周りは自然を隔ててマレーシアに囲まれています。首都はバンダルスリブガワン。石油や天然ガスなどの資源が豊富でイスラム教の国王が統治している、いわゆる石油王の国と言うやつです。ここブルネイは税金がほぼ無い上、教育制度が充実しています。流石産油国なだけあり、2015年11月のブルネイのガソリン価格は約46円(その当時日本が127円)と驚異的な安さ。国民の経済的な豊かさを表す”世界の一人当たりの購買力平価GDP”では世界5位(日本は30位)にランクインしており、国民の生活は潤っています。東南アジアにもこんなに全国民が豊かな国があったとは驚きですね…!

ブルネイの教育水準はアジアトップクラス!

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流石産油国と言うこともあり、教育制度はアジアトップクラス。大学の授業料が無料なだけでなく、毎月350BND(約26,000円)の奨学金が支給されるとのこと。現地で知り合ったタクシードライバーの運転手の子供がドイツに行って医療学を勉強するための学費を国が支給してくれたみたいです。医学の学費ってとんでもなく高いらしいですからね。しかも医療の本場ドイツでの学費を支給するなんて…!まぁ全額っていうわけではないでしょうが、どれほど国が潤ってるか伺えます。

ブルネイの国語はブルネイ・マレー語ですが、英語教育にも力を入れているからなのか、どこのマーケットに行ってもペラペラの英語で話しかけられ、ブルネイ国民の英語力のレベルが非常に高いと感じました。ただ、華僑が人口の10%を占めていると言うこともあり、中国語が通じる時があったのが唯一の救いでしたね…(笑)とってぃの英語レベルは中学生止まりなので(泣)

実は隠れた親日国家のブルネイ?

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あまりイメージ湧きませんが、ここブルネイも隠れた親日国家なんだとか…。それもそのはず、ブルネイにとって日本は最大の貿易国で多くの原油と天然ガスを仕入れてます。また東日本大震災が起こった時も100万ドルと他の東南アジアの国々に比べてもダントツの額の義援金を日本に送ってくれました!

実は日本とブルネイの関係は約80年前の大平洋戦争にまで遡ります。元々はイギリス領だったブルネイですが、戦争が始まってから終戦までの3年間日本が統治しました。この間にインフラの整備と天然資源を採掘するための設備投資などをして、その後のブルネイが経済発展に大きく役立ち、産油国としての基板はこの時作られたのだとか。しかもこの時ブルネイ知事だった木村強さんという方は終戦後、ブルネイの国王に最大限の手当てを出すので政府に加わってほしいとスカウトされたらしいです。因みにブルネイでもポケモンGOが人気みたいで、上の写真にもあるようにモスクの中で遊ぶの禁止と掲示してありました(笑)なるほど、ここブルネイでも日本のカルチャーが人気あるのですね!

イスラム国ならでは!お酒が入手不可!?

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やはりここブルネイも他のイスラム国同様例に漏れず、お酒が買えません。国の法律によってアルコールの販売が禁止されているからです。当然、どこの大きなスーパーに行ってもアルコール類は一切売ってませんでした(泣)代わりにノンアルコールのビールを提供しているレストランがあるらしいです(笑)ブルネイの人口の約65%を占めるイスラム教徒は戒律によってお酒を飲むことができないのでそもそも必要がないのでしょう。

では、イスラム教徒以外の人はどうしているのかというと、僕の知り合った華僑のタクシードライバー曰く、酒税の高いマレーシアまで買い出しに行ってるのだとか。どこかでお酒買えるとかないかな?と聞いたら、お酒売ってあげるよと言われドライバーの家まで行ったら、ハイネケンとカールスバーグ2缶で10BND(約740円)と言われ、少し高いなとは思ったのですが、断り切れずに結局買うことに。日本だと1缶200円くらいなので約1.8倍高いです…。因みに17歳以上のイスラム教徒以外の旅行者はお酒の持ち込み(ビール12缶&ボトル類2本まで)ができるらしいので、是非ブルネイでお酒を飲みたい方は持ち込むことをお勧めします。

世界トップクラスの資産を持つ王族

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石油王って桁外れのお金持ちなイメージありますよね。やはりここブルネイの王族も桁外れの財産を持ってます。2014年に発表された世界で最も裕福な王族ランキングですが、ブルネイの王族が2人もランクインしています。5位はブルネイ国王の次男アジム王子(総資産:約6,000億円)です。パーティ好きな派手な暮らしぶりで知られているアジム王子は、マイケル・ジャクソンに約11億円もの報酬を支払って自身の誕生日会に出席をお願いしたのだとか。更にマライア・キャリーの誕生日には6億円の指輪をプレゼントしたりと、その逸話は数を知れません。

さぁブルネイ国王のスルタン・ハサナル・ボルキア氏(総資産:約2兆4,000億円)は世界3位にランクイン。3,000-6,000台の車を所有していると言われ、その内600台以上はロールスロイス何だとか。もはや我々一庶民に想像できる世界ではありませんよね(笑)2015年4月には国王の息子であるアブドゥル王子が、花嫁のラビアツ・アダブヤ嬢とブルネイの1,788室ある豪華な宮殿で、計11日間に及ぶ盛大な結婚セレモニーを行い、史上まれにみる豪華な結婚式だと世界中で話題を呼びました。因みに1位はタイのラーマ国王(約3兆6,000億円)、2位はサウジアラビアのアルワリード・ビンタラル王子(約2兆7,000万円)、4位はUAEアブダビ首長のハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン氏(約2兆円)いずれもアジア勢がランクインしています。しかも、タイを除くと有名な原油国ばかり…。

バスやタクシーが走っていない

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ブルネイにはそもそも街中をタクシーが走っていません。バスもあることにはあるらしいのですが、ツアーのバスを除き街中で走っているのを一度も見かけませんでした…。当然鉄道もなく、移動手段は歩き若しくは電話で呼ぶ言い値のタクシーのみ。しかもそのタクシーは10分程度の距離で15BND(約1,200円)と日本並みに高額(泣)最初はぼったくりかなと思ったのですが、ネットで調べたり、物価水準や生活水準から考えたらこの金額は妥当でした。そもそもジュラドン・パークを除けば主要な観光地は徒歩で移動できてしまうので、タクシーはあまり必要ないかもしれませんね!

ブルネイは恐らく世界有数の車社会。みんな車を所有しているので、大きな街道には常に車が走り、デパートの駐車場などは車で埋め尽くされています。街道では原付はおろか、歩いている人をほぼ見かけませんでした(笑)因みに空港からホテルまでの往復をバスで送迎してくれるホテルもありますので、宿泊先を探す時は先に送迎可能か確認してみて下さい。僕の宿泊したパームガーデンホテルはサービスが良く、値段もリーズナブルで送迎サービス付きだったのでおすすめです。

ここだけは行きたい!ブルネイの観光名所

スルターン・オマール・アリ・サイフディーン・モスク

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通称オールドモスクと呼ばれ、1958年に前国王の命によって建てられたらしいです。ブルネイにはこのモスク以外にジャミ・アサル・ハサナル・ボルキア・モスクも有名ですが、ブルネイのパンチフレットの表紙などにはこちらのモスクの方が使用されることが多い気がします。周りにはカンポン・アイール水上集落や大型ショッピングモールであるヤヤサンSHHBコンプレックス、王室の博物館&広場など主要な観光地はこの周辺に密集しており、半日もあれば回りきれるかなとは思います(笑)夜になるとモスクがライトアップされて、昼とはまた違った美しさを演出をしてくれます。また、定期的にモスクからアザーンと呼ばれるお経みたいなものが流れます。

・営業時間:土日月火水08:30-12:00, 13:30-15:00, 16:30-17:30(外観見学:お祈りの時間を除く毎日08:00-20:30) / 定休日:木金曜日
・アクセス:Sultan Omar Ali Saifuddin Mosque, Bandar Seri Begawan

ジャミ・アサル・ハサナル・ボルキア・モスク

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さて、こちらはブルネイでもう一つの有名な通称ニューモスクです。1994年に現国王の寄付によって建立されたモスクで、礼拝堂は6,000人の収容が可能何だとか。こちらのモスクは観光客が少ないのでゆっくり見れます。ただ、オールドモスクがある中心地からは少し距離があり、歩くと片道約30~40分程度でした。周囲には何もありませんが、徒歩圏内にザ・モール・シネプレックスと呼ばれる大型ショッピングモールやホテルが立ち並んでいます。モスクの規模はさることながら駐車場の広さには驚きました。オールドモスクにも負けない位見応えがあるので、ブルネイを訪れたら必ず見ておきたい場所。

・営業時間:月火水土08:00-12:00, 14:00-15:00, 17:00-18:00 / 日10:45-12:00, 14:00-15:00, 17:00-18:00 / 定休日:木金曜日
・アクセス:Jame Asr Hassanil Bolkiah, Bandar Seri Begawan

ヤヤサンSHHBコンプレックス

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オールドモスクの隣にある一際目立つ建物がこのヤヤサンSHHBコンプレックスです。国王の名前を冠したショッピングモールで国王が国民にプレゼントしたのだとか…。Wi-Fiが使える数少ないスポットらしく、SIMが無い方は重宝するかもしれませんね。中は閑散としていて人はあまりいません(泣)地下を通じて二つの棟が繋がっています。地下には大きなスーパーがあり、食料品を始めとする色々なものが買えます。オールドモスクを訪れたらついでに寄ってみて下さい。

・営業時間:09:30-22:00
・電話番号:+673 223 4085 / +673 223 4087 / +673 223 4530 / +673 223 4531
・URL:http://www.yshhb.org.bn/
・アクセス:Yayasan Sultan Haji Hassanal Bolkiah Complex, Bandar Seri Begawan

ザ・モール・シネプレックス

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ブルネイにある二大ショッピングモールの一つ。個人的にはお土産品などを買うなら、ヤヤサンSHHBコンプレックスよりもこちらの方が品ぞろえが多い気がします。ブルネイで2番目に高級なホテルが併設されており、豪華な造りになっています。内部は全4階で高い天井には美しい絵が描かれており、まるで宮殿のような感じです。4階のフードコートはお店の数が充実しているので、リーズナブルにランチを済ませたかったらおすすめです。同じく地下に大きなスーパーがあります。

・営業時間:10:00-23:45
・電話番号:+673 242 2455
・URL:http://mall-ticket.com/
・アクセス:The Mall Cineplex, Bandar Seri Begawan

ジュルドン・パーク

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夕方のみ営業している東南アジア最大級の遊園地。こちらも国王が国民にプレゼントしたとされる遊園地で、昔は入場料無料だったらしいです(笑)今も乗り放題で15BND(約1,110円)とお値段はリーズナブル。月~水曜日までは休園なのでご注意下さい。時間の都合見えませんでしたが、夜に定期的に行われる噴水ショーは見応えがあるらしいです。ジェットコースターが人気で行列が出来ていました。近くにフードコートやレストランがあるのでディナーにおすすめ。市内中心からはタクシーで約20分程度の距離。

・営業時間:木16:00-23:00 / 金15:00-23:30 / 土日10:00-23:30 / 定休日:月火水曜日
・電話番号:+673 261 1777
・入場料金:1BND / 乗り放題:15BND
・URL:http://www.jerudongparkplayground.com/
・アクセス:Jerudong Park Playground, Bandar Seri Begawan

カンポン・アイール

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カンポン・アイールとはブルネイの世界最大の水上集落を指します。何とこの中に約39,000人が住んでおり、42の村が存在しているとのこと。生活に欠かせないものは全て揃っており、学校、商店、警察、ガソリンスタンド、モスク、病院などの建物があります。モーターボートの水上タクシーが主な移動手段として用いられており、市内まで多くの人がこれに乗って行き来しています。遠景はスラムに見えますが、水道、電気、インターネットなどの生活インフラはかなり進んでいるらしく人々の生活は充実しているような感じがします。

ボートに乗って水上集落を見るのがおすすめ。因みにこの手のボートは値段交渉が必要なのですが、僕は約40分で30BND(約2,230円)だったので恐らくぼったくされました(泣)向こうから話かけてくる操縦士はぼったくりが多いと思うので、くれぐれもご注意下さい…。原住民の人が切符を買って並んでいるバスの様な大型ボート乗り場もあり、よくよく考えればそっちを使って集落まで渡ったら値段交渉しなくていいですし、リーズナブルに済んだ思います(笑)700年以上の歴史を誇るブルネイ名物の景観で人々の活気を感じれるスポット。ヤヤサンSHHBコンプレックスの目の前に位置しています。

・アクセス:Kampong Ayer, Bandar Seri Begawan

ガドン・ナイトマーケット

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ブルネイでB級グルメを食べたいなら是非おすすめしたい場所。ザ・モール・シネプレックスの目の前にあり、多くの観光客らしき人で賑わっていました。お値段もB級グルメなので当然リーズナブルですし、食べ歩きなんかにはもってこい。東南アジア版の焼き鳥であるサテが美味しかったです。夜遅くまでやっているみたいなので、ここで酒のつまみを買って部屋で一杯もありかもしれませんね(笑)

・営業時間:約16:00-翌00:00
・電話番号:+673 864 4755
・アクセス:Simpang 37, Bandar Seri Begawan

最後に…

イスラム教国なので短パンなどの服装は避けた方がいいでしょう。特に露出度の高い服装でモスクに入ることは好まれません。また、基本的に公共交通機関が無いので移動は不便です。しかし、ブルネイ自体都市国家で面積が狭いため、主要な観光地は同じエリアに集中しており、ジュルドン・パークを除けば徒歩で移動も可能です。他にもオールドモスクの近くに位置しているロイヤル・レガリア博物館と言う王室の展示物を飾っている博物館が有名みたいですが、月曜日に行ったら休館日でした…(泣)遊園地も月~水は休みですし、週末に来た方が空いている施設が多いと思うので、観光目的での渡航はなるべく週末に調節した方がいいでしょう。

今回とってぃはエアアジアに乗って、クアラルンプール経由で行きました。もし日本から行くのであれば直行便が無いので、僕と同じように東南アジアのどこかで乗り換えするパターンになると思います。あと、コタキナバルなどマレーシアのボルネオ側から、フェリー若しくはバスに乗って陸路で行くパターンもあるみたいです。正直なところ、物価も特別安いわけではありませんし、これと言った観光地は少ないので、バックパッカーなどにとっては退屈かもしれませんが、治安はかなりいいですし、観光客も少ないので、家族や恋人とゆっくり過ごしたいと思っている方には是非おすすめします!

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